2021/07/29 21:15

障害者施設の窓が「アート」と通行人に評判 描いているのは独特の色彩感覚持つ利用者

事業所の窓に毎月カラフルな絵を描く一馬さん=伊佐市大口
事業所の窓に毎月カラフルな絵を描く一馬さん=伊佐市大口
 伊佐市大口里の障害者生活介護事業所「彩(いろどり)」の通りに面した大きな窓に、季節を感じさせるイラストが月替わりで登場している。描くのは利用者でダウン症の一馬さん(27)。独特な色彩感覚が、道行く人の目を引きつける。

 事業所は、大口曽木の竹内祐治さん(43)が2019年10月に設立。「福祉の暗いイメージを変えたい」と、人通りの多い立地に、木を基調にしたおしゃれな施設を建てた。

 出入り口横の縦2メートル、横1.6メートルの窓に絵を描くことになり、一馬さんに依頼した。20年10月から毎月、季節のイベントなどをテーマに、水性のポスターカラーで描く。

 一馬さんは、週に2回事業所を利用。紙をいつも持ち歩き、時間があれば描いている。一馬さん作の職員の似顔絵は、それぞれの名刺にも採用された。

 7月の作品はスイカを食べる人やクワガタムシを中心に、カラフルな水玉模様を加え、楽しい気持ちになるよう仕上げた。他の利用者も周りの模様などを手伝った。

 大口中央中学校や大口高校に近く、登下校時には多くの生徒たちが窓に目を向ける。一馬さんは「たくさんの人が見てくれてうれしい」。

 支援員の大竹幸代さん(41)は「窓の絵を通じて、少しでも福祉の世界に興味を持ってくれる人が増えれば」と話している。