2021/07/31 20:54

1964東京五輪 音声でよみがえる「東洋の魔女」 2020大会目前、押し入れから出てきた5色の「ソノシート」

1964年の東京五輪ハイライト音声を収録するソノシート
1964年の東京五輪ハイライト音声を収録するソノシート
 「東京五輪の時期に懐かしい物が出てきた」。鹿児島市上荒田町で畳店を営む東初男さん(74)は今月上旬、自宅の押し入れから薄手の柔らかいレコードを見つけた。収録されていたのは、1964(昭和39)年の東京五輪ハイライト音声だ。

 表紙カバーに「ソノシート」と今では聞き慣れない言葉が並ぶ。五輪シンボルに合わせて5色に色分けしたレコードが5枚セットになっている。開会式や閉会式、「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子バレー決勝の音声を収録する。

 早速かけてみると、アナウンサーの声に合わせて会場の臨場感も伝わってくる。東さんは「当時の記憶がよみがえってきた」と喜んだ。

 企画したのはカルピス食品工業。現在のアサヒ飲料(東京都)によると、64年に乳酸飲料商品の宣伝用景品として「オリンピック ソノシート」として製作。塩化ビニール製で、50万セットを抽選で配った。

 ソノシートは安価で大量生産でき、60年代の音楽雑誌や70年代の子ども向け雑誌の付録として普及。80年代後半から、CDの普及などに伴い姿を消していった。東さんは「どうやって入手したのかは覚えていないが、大切にしたい」と時代をつなぐレコードを大事そうにしまった。
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