2021/07/31 06:15

【コラム・聖火は見えたか】一緒に喜べる日はいつ

南日本新聞ニュース
 木陰で弁当を広げる家族連れに、散歩中の夫婦、黙々と楽器を練習する男性-。昼過ぎの代々木公園は、都心とは思えないほどのどかだ。だが奥に進むと「立ち入り禁止」の柵が広場を囲むように並んでいる。

 広場は当初、東京五輪のパブリックビューイング(PV)会場になる予定だった。だが新型コロナウイルス感染拡大を受け、急きょワクチン大規模接種会場に転用。都内のほかのPV会場も全て中止になってしまった。

 代々木公園は1964年の東京五輪で選手村があった場所。予定通りPVが実施されれば、かつての“聖地”の一つに多様な人々が集い、大画面を一緒に見ながら喜び、泣いたことだろう。

 開会式から1週間。家で応援するしかないのが現実だが、感染者数は爆発的に増え続け、減少につながりそうな材料は見当たらない。スポーツの感動を、見ず知らずの誰かと分かち合える日は、いつ戻ってくるのだろうか。(常)
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