2021/08/17 08:30

徳之島、種子島…離島で感染者急増、悪天候で島外搬送も困難 医療体制逼迫の恐れ 新型コロナ・鹿児島

 8月に入り離島での新型コロナウイルス感染者が急増している。14日の屋久島町に続き、16日には徳之島町の徳之島徳洲会病院でクラスター(感染者集団)が確認された。天候不良で島外搬送もままならない中、各島の医療供給体制は逼迫(ひっぱく)しつつある。

 8月以降、16日までに感染者が10人以上増えた離島の市町村は、徳之島町の49人を筆頭に西之表市48人、喜界町39人、奄美市33人、龍郷町25人、伊仙町15人の6市町で計209人増加した。県は悪天候などで7日の種子島以降、島外搬送が行われていないと明かす。

 一方、県の確保病床458床のうち、15日時点の使用率は64.6%。鹿児島市を中心とした鹿児島医療圏も199床のうち129床が埋まる。関係者によると、熊毛、奄美の2医療圏は計76床のうち15日早朝時点で51床を使用しており、受け入れ能力の限界が近い。

 患者ら8人の感染が確認された徳之島徳洲会病院は16日から、通常外来などを中止し、新規入院は緊急性の高いケースを除き原則中止した。救急外来は個別に相談を受け対応、発熱外来や人工透析は通常通り実施している。

 徳之島町の高岡秀規町長によると、軽症者向けの宿泊療養施設が今週末にも開設される見通し。ただ重症患者は島外への搬送が必要となるため「天候もありスムーズに運べるか心配だ」と語った。

 感染者の搬送調整対応にあたる県新型コロナ感染症調整本部の関係者は「本土も病床が厳しい状況にあり、以前のような大規模島外搬送は困難」と説明。「高度な医療が必要な感染者だけでも何とか搬送しなければならない」と話した。
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