2021/08/18 20:30

江戸時代からの伝統漁「はんぎり出し」 エッナ(ボラの子)狙い網を打つ 鹿児島・霧島市

「はんぎり」を付けたいかだから投網を打つ参加者=16日、霧島市国分広瀬の干拓潮遊池
「はんぎり」を付けたいかだから投網を打つ参加者=16日、霧島市国分広瀬の干拓潮遊池
 霧島市国分広瀬の干拓潮遊池で16日、江戸時代から続く精進落とし行事「はんぎり出し」があった。住民6人が「はんぎり」と呼ばれるおけを取り付けたいかだでこぎ出し、エッナ(ボラの子)を狙い網を打った。

 いかだは、モウソウ竹2本の間に板4枚を組んだもの。参加者はバランスを取りながら網を投げ入れ、取った魚をはんぎりに収めた。初めて参加した近くの病院職員塩川夏美さん(27)は10匹ほどを捕獲。「父がやる姿を見て、いつか自分もと思っていた」と喜んでいた。

 新田開発でできた潮だまりを管理する水守に、手当の代わりに漁業権を与えられたのが始まりとされる。盆明けの8月16日に毎年開く。広瀬自治公民館の惣田征郎さん(77)は「地元の文化として思い入れが強い行事。コロナ下だが、できてよかった」と語った。
広告
広告