2021/08/23 07:30

超小型衛星 宇宙ごみ観測や火山監視 イプシロン5号機 最多9機搭載 鹿児島・内之浦で公開

複数の衛星を搭載するアルミ製の装置=肝付町の内之浦宇宙空間観測所
複数の衛星を搭載するアルミ製の装置=肝付町の内之浦宇宙空間観測所
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、固体燃料ロケット「イプシロン」5号機に搭載する衛星の一部を報道陣に公開した。宇宙ごみ観測用など過去最多の9機の衛星を搭載し、10月1日午前9時48分~同59分ごろ、同観測所から打ち上げる。

 公開したのは4機の超小型衛星など。川崎重工業の衛星は、宇宙ごみの位置情報をカメラで取得し、除去するための基礎技術を実証する。三菱重工業製は近赤外線と遠赤外線カメラで撮った画像を使い、火山活動やインフラの監視につなげる。

 イプシロン5号機は全長26メートル、重さ約96トン。9機の衛星を収納するため、内部の構造を一部改良した。今回の打ち上げは、大学や民間企業が開発した衛星などに、JAXAが宇宙実証の機会を提供する「革新的衛星技術実証プログラム」の第2弾となる。

 9月からはロケット各段の結合作業などを整備塔で始める。JAXAの井元隆行プロジェクトマネージャは「複数の衛星を載せたイプシロンの打ち上げを成功させ、技術の安定と宇宙産業の国際競争力強化を図りたい」と話した。
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