2021/08/25 13:55

知覧平和公園に特攻慰霊の噴水 タレント長嶋一茂さん 亡き母の遺志受け要望、寄付 鹿児島・南九州市 本年度内に設置へ

南九州市が知覧平和公園に設置を予定する、特攻隊員を慰霊する噴水のイメージ。奥が知覧特攻平和会館(同市提供)
南九州市が知覧平和公園に設置を予定する、特攻隊員を慰霊する噴水のイメージ。奥が知覧特攻平和会館(同市提供)
 南九州市は24日、特攻隊員を慰霊する噴水を知覧平和公園に設置すると発表した。元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂さん(55)が、母親の亜希子さん=2007年に64歳で死去=の遺志を受け、要望した。市は、慰霊と平和を誓う施設は意義があり、新型コロナウイルス下で知覧特攻平和会館の来館者が減少する中、観光振興にも寄与すると判断した。

 市によると、一茂さんは昨年6月、平和公園を訪れ、「一角に水を使った慰霊碑を建立したい」と申し出た。亜希子さんは生前、特攻隊員の慰霊に熱心で「喉の渇きを潤すため噴水を造りたい」と話していたという。一茂さん側は平和事業のため200万円を寄付しており、市は事業費に充てる方針。

 噴水は円形で直径6メートル。台座は高さ1.7メートル。会館近くに年度内に造る予定。事業費4500万円を2021年度一般会計補正予算案に計上し、31日開会の市議会定例会に提案する。

 事業費のうち1000万円を目標に、9月29日までクラウドファンディングで寄付を募るほか、年度内は一般から浄財も受け付ける。
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