2021/09/02 12:30

海自鹿屋基地 救難ヘリ部隊 22年度末で廃止 鹿児島県、離島の急患搬送維持求める

海上自衛隊鹿屋航空基地の救難ヘリUH60J
海上自衛隊鹿屋航空基地の救難ヘリUH60J
 夜間や悪天候時に離島の急患搬送を担う海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋市)内の第22航空隊鹿屋航空分遣隊(約50人)が、2022年度末で廃止されることが1日、分かった。同基地に数機配備されている救難ヘリUH60Jが22年度内に除籍されるためで、廃止後の具体的な部隊運用は現時点で決まっていない。鹿児島県は離島の搬送体制維持を防衛省に求めていく。

 県に8月末、九州防衛局から連絡があった。同省は部隊運用の効率化に向け、自衛隊機の事故が起きた際の捜索・救助任務を航空自衛隊に一元化する方針で、同様の任務を担う海自UH60Jの除籍と分遣隊廃止もその一環。防衛局は「離島の急患輸送は全自衛隊共同で引き続き適切に対応する」と説明する。

 分遣隊は24時間態勢で待機。県のドクターヘリや消防・防災ヘリが対応できない夜間や悪天候時、県知事からの要請で出動する。

 県消防保安課によると、20年に海自ヘリが搬送した離島の急患は計56人。内訳は奄美大島13人、屋久島12人、十島村12人、種子島8人、甑島4人、三島村4人、喜界島3人。新型コロナウイルスの感染者も含まれる。

 海自UH60Jの除籍方針を受け、県は数年前から防衛省に急患搬送体制の維持を要望してきた。村田敏郎消防保安課長は「自衛隊ヘリは離島住民の命を救う最後のとりで。具体的な体制がとられるようお願いしたい」と話した。
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