2021/09/03 10:50

解除か、延長か… まん延防止適用から2週間、先行き見通せず募る不安 新型コロナ・鹿児島

休業中でも掃除を欠かさない「ヘブンヒル」の峯苫幸一さん=2日、鹿児島市千日町
休業中でも掃除を欠かさない「ヘブンヒル」の峯苫幸一さん=2日、鹿児島市千日町
 鹿児島県の新型コロナウイルス「まん延防止等重点措置」適用から2日で2週間となった。12日までの期間をようやく折り返した。感染防止対策強化区域に指定され、営業時間短縮に加えて酒類提供停止を求められている鹿児島、霧島、姶良の3市の事業者らは「本当に解除されるのか」と延長への不安を隠さなかった。

 鹿児島市天文館で洋風居酒屋「ヘブンヒル」を営む峯苫幸一さん(71)は、適用初日の8月20日から休業中。解除を見据えて店の掃除に精を出すが、「最低限の協力金では固定費しか払えず、生活はままならない」と吐露する。

 鹿児島市坂之上1丁目のタクシー運転手田中芳実さん(60)は、通常売り上げがいい夜勤務から昼勤務に替わる人が多いと明かす。「医療従事者のことを考えると一致団結して辛抱しなければ。とにかくコロナが収まってほしい」と訴えた。

 霧島市国分中央3丁目の居酒屋「呑喜坊主(のんきぼうず)」は、昼のテークアウト営業のみに切り替えた。「酒を出せないと夜の営業は意味がない」と店主の岩重輝義さん(40)。SNSでの発信や口コミで女性客の開拓につながっており、「夜の営業再開に向け、少しでも弾みになれば」と前を向く。

 同市国分で居酒屋など3店舗を経営する平山等さん(46)は「これまでの時短要請時は人出が多少あったが、今回は全く姿が見えない。街へのダメージは計り知れない」と語る。期間中に市内でクラスターが発生し、1日当たりの感染者数も一時は2けたに。12日の解除が見通せないとして「仕入れや片付けなど準備がある。解除か、延長か、県は早い段階で見通しを示して」と注文した。

 旧姶良町役場の近くで衣料品店を営む姶良市宮島町の犬伏明恵さん(73)は「年配の人を中心に人通りが急に減った」。休業する飲食店も多く「夜も人の声が聞こえなくなった。重点措置は12日で本当に終わるのか」と漏らした。
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