2021/09/12 08:00

鶴田ダム 緊急放流の通知前倒し 判断基準水位を変更、迅速化図る 鹿児島

7月10日の大雨で管理用通路(手前左)に土砂が流れ込んだ鶴田ダム=7月21日、さつま町神子
7月10日の大雨で管理用通路(手前左)に土砂が流れ込んだ鶴田ダム=7月21日、さつま町神子
 さつま町の鶴田ダム管理所は、ダムが満杯になり水がためられない際に実施する緊急放流(異常洪水時防災操作)の事前通知について、従来より早い段階で広報できるよう基準を見直した。7月の大雨では関係機関への情報提供が遅れ、川内川流域の住民に混乱が広がったため迅速化を図る。

 管理所によると、7月10日の大雨の際、午前10時47分から関係機関に対し、「午前11時半から緊急放流する可能性がある」と事前通知したが、結果的に緊急放流は見送った。

 これまで事前通知する際の基準は「満水位の160メートルを超える可能性がある場合」だったが、今後は「緊急放流の検討を始める水位151メートルを超える可能性がある場合」に引き下げる。新たな基準を同日に適用すると、午前8時半ごろには事前通知していたことになる。

 また、事前通知は計27の関係機関にファクスで送っており、今回は全てに届くまで約40分かかった。今後は、NTTコミュニケーションズを経由して、一斉送信する。

 事前通知の見直しは、管理所などが7日にオンライン開催した意見公開会で報告された。今回の大雨ではダム水位は午後4時10分に154メートルに達しており、参加した住民からはこまめな情報提供を求める声が上がった。

 委員長の小松利光九州大学名誉教授=河川工学=は「適切な情報発信は住民が避難するために重要。今後も検証を続けてほしい」と話した。
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