2021/09/15 21:53

海辺で願う、豊作とコロナ収束 平瀬マンカイ 奄美大島・龍郷

海辺の岩で豊作を祈って歌う平瀬マンカイ=15日午後4時10分ごろ、龍郷町秋名
海辺の岩で豊作を祈って歌う平瀬マンカイ=15日午後4時10分ごろ、龍郷町秋名
 奄美大島で数少ない水田地帯となっている龍郷町秋名の海岸で15日夕方、国重要無形民俗文化財「秋名のアラセツ行事」の一つ、「平瀬マンカイ」があった。保存会メンバーは収穫に感謝し、豊作と新型コロナウイルス感染症の収束を祈った。

 平瀬マンカイは海のかなたから稲魂(いなだま)を招く。白装束をまとったノロ(女性神職)役の女性5人と男神・女神役の男女7人が、平瀬と呼ばれる二つの岩に向かい合って立ち、歌と踊りを奉納した。

 保存会の窪田圭喜会長(80)は集落内で感染者が出たら中止と決めていたといい、「無事に実施できほっとした。来年こそは多くの人に見てもらいたい」と話した。

 秋名のアラセツ行事は、旧暦8月最初の丙(ひのえ)のアラセツ(新節)にある。平瀬マンカイは昨年に続きコロナ感染防止のため、集落外からの見学自粛を求めた。早朝に山で行うもう一つの行事「ショチョガマ」は祭事のみとした。