2021/09/16 09:00

明治建造のアーチ橋 氾濫恐れで撤去検討 鹿児島・鹿屋市

市指定有形文化財の大園橋=15日、鹿屋市祓川町
市指定有形文化財の大園橋=15日、鹿屋市祓川町
 鹿屋市は市内を流れる肝属川が昨年7月の豪雨で氾濫したことを受け、同市祓川町の市指定有形文化財「大園橋」の撤去を検討していることが15日分かった。市文化財保護審議会の答申を受けて正式に決める。

 橋は1904(明治37)年建造の石造二重アーチで全長約30メートル、幅約3メートル。県道は下流側の新橋を通るため、60年から車道としては使われていない。市によると昨年7月の豪雨で流木などが橋に引っ掛かり、周辺の住家9戸が床上浸水する一因となった。

 祓川町内会が同年8月、大園橋の移築を求める要望書を市に提出。市は移築のほか川の流れを変えて橋を残す方法も検討したが、工事費用などから難しいと判断。今年7月29日、「今後も河川氾濫の恐れがある」として撤去する方針を固め、市教育委員会に文化財指定の取り消しを申請した。

 市教委は24日に文化財保護審議会を開き、大園橋の指定解除について諮問する。担当者は「貴重な文化財と認識しているが、人命には替えられない。審議を見守りたい」と話した。
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