震源から750キロ先でポツンと震度1 工事の振動だった 気象庁、観測記録から削除

 2021/09/17 09:20
東海道南方沖を震源地とする14日午前7時46分ごろの地震情報。750キロ離れた鹿児島県日置市(地図左)で震度1を観測した(日本気象協会ホームページから)
東海道南方沖を震源地とする14日午前7時46分ごろの地震情報。750キロ離れた鹿児島県日置市(地図左)で震度1を観測した(日本気象協会ホームページから)
 14日に東海道南方沖で発生したマグニチュード6.2の地震を巡り、気象庁は16日、日置市日吉の「震度1」を観測記録から削除した。別の振動を誤検知したと説明している。西日本で唯一、震度1以上の地点として発表していた。

 鹿児島地方気象台によると、日置市日吉の震度計の近くでは14日、工事が行われており、この振動が伝わったとみられる。地震の発生前後にも揺れを観測していた。

 震度計を設置した防災科学技術研究所(茨城県つくば市)によると、一定以上の揺れを検知した場合、気象庁へ自動的に情報を送信している。

 地震は14日午前7時46分ごろ発生。震源の深さは約450キロで、関東や東北、中部地方で震度3~1を観測した。