2021/09/22 09:00

基準地価 鹿児島市商業地マイナス0.2%、5年ぶり下落 新型コロナが影響

近くに商業施設「Li-Ka(ライカ)1920」(奥)が全面開業し、商業地で伸び率が最高だった鹿児島市中央町24の25付近
近くに商業施設「Li-Ka(ライカ)1920」(奥)が全面開業し、商業地で伸び率が最高だった鹿児島市中央町24の25付近
 鹿児島県は21日、7月1日時点の基準地価を発表した。鹿児島市の商業地はマイナス0.2%と、5年ぶりに下落。天文館地区を中心に新型コロナウイルスの影響が顕在化し、全体を押し下げた。

 地価調査鑑定評価員によると、天文館地区で下落幅が一番大きかったのは、飲食店が多い山之口町で5.9%マイナス。コロナ感染拡大に伴う酒類提供の自粛や営業時間短縮、休業などで人通りが少ないことから取引自体が減っており、売り手、買い手ともに様子見の状況が続く。

 商業地の県平均は1.8%マイナスの1平方メートル当たり8万900円で、30年連続の下落。下落幅は前年より0.1ポイント拡大した。上昇地点は6から5に、下落地点は79から75にそれぞれ減り、残り25地点は横ばいだった。最高価格地点は4年連続で「鹿児島市東千石町14の3」。価格は前年より2万円低い101万円だった。

 鹿児島市の住宅地は、下落に転じた前年に続き0.3%マイナスとなった。再開発が進むJR鹿児島中央駅周辺や、住宅需要が堅調な谷山地区は上昇率が高いものの、全体的には人口減少や新型コロナによる先行き不安などから積極投資につながらないという。

 住宅地の県平均は1.4%マイナスの1平方メートル当たり2万7300円。下落幅は前年比0.1ポイント縮小した。上昇地点は前年と同じ20で、下落地点は220から204に減った。最高価格地点は9年連続で「鹿児島市上荒田17の5」の23万2000円。前年より3000円上がり、7年連続の価格上昇となった。

 調査した県内420地点の内訳は住宅地293、商業地105、工業地5、宅地見込み地3、林地14。林地を除く全用途平均は4万1200円で、1.5%下落した。マイナスは30年連続。

■基準地価

 国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点で調べる基準地の価格。不動産鑑定士が周辺の取引事例などから1平方メートル当たりの価格を算定する。2021年の調査対象は2万1443地点で、うち東京電力福島第1原発事故の影響が続く福島県の12地点と、昨年の7月豪雨で被災した熊本県球磨村の1地点の調査を休止した。