2021/09/28 08:30

領収書などネット公表 最大会派の自民消極的  鹿児島県議会政務活動費 議員1人月額30万円 公開度 九州最下位

8月からインターネット上で公開されている埼玉県議会議員の政務活動費の領収書(埼玉県議会ホームページより)
8月からインターネット上で公開されている埼玉県議会議員の政務活動費の領収書(埼玉県議会ホームページより)
 全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)による47都道府県議会の政務活動費(政活費)の情報公開度で、鹿児島県議会は九州最下位、全国40位と取り組みの遅れが鮮明になった。全国の自治体で公金の使途の透明性を高めるためインターネットでの公開が増える中、最大会派の自民党県議団が領収書などをネット上で公表するのに消極姿勢を示していることが大きな要因だ。

 埼玉県議会は8月から収支報告書や領収書のネット公表を始めた。公開に向けた検討会長を務めた小島信昭議員(56)=自民党議員団長=は「県民の視点で議会の盲点に気付いてもらえて緊張感も高まる」と効果を語る。

 オンブズマンが今月24日発表した調査結果(5月1日現在)によると、領収書をネット公開しているのは22都府県。九州・沖縄では沖縄、大分、宮崎の3県だった。政令市や中核市を含めると、2016年の9議会から21年は80議会に増え、全体の6割を超えた。

 鹿児島県議会はホームページで収支報告書や関連条例などを閲覧できるが、領収書や活動報告書は載せていない。政活費に関する公表内容や方法は各議会が決めることになっている。県議会には19年9月、領収書などのネット公開を求める陳情が出され継続審査が続く。

 県民連合、公明、共産、無所属と自民以外の全会派が「領収書を含めネット公開すべきだ」と主張する。

 県民連合の福司山宣介議員(63)は「県民から指摘があれば、ルールの見直しを含めた改善につながる」と説明。無所属の岩重仁子議員(47)は「離島もあり、わざわざ事務局まで足を運べない人もいる」と意義を語る。

 自民県議団の園田豊会長(61)は「委員会の審査を踏まえて対応する。団として意見集約していない」と述べるにとどめ、賛成、反対いずれの理由も明かさなかった。

 陳情を提出した鹿児島市の自営業者(67)は「今の時代、公金の使い道を誰にでも分かりやすくするのは当たり前。ネット公開にすぐ取り組むべきだ」と手厳しい。

 鹿児島市の県議会事務局で平日午前8時半~正午と午後1~5時15分、収支報告書などを閲覧できる。写しを入手するには情報開示請求手続きが必要。1枚10円で、今年公開の20年度分を全て請求すると計11万360円かかる。

【政務活動費】議員報酬とは別に、議員の調査研究や広報などに必要な経費の一部として税金から交付される。使途の公表内容や方法は各議会が決める。鹿児島県議会は1人当たり月額30万円が交付され、県議会事務局(鹿児島市)で収支報告書や領収書などを閲覧できる。
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