Wi-Fiつなげばメッセージ 捕らない、持ち帰らない、ひき殺さない 世界自然遺産の奄美・沖縄

 2021/09/29 12:15
希少野生生物の交通事故や密猟防止を呼び掛けるメッセージ(環境省提供)
希少野生生物の交通事故や密猟防止を呼び掛けるメッセージ(環境省提供)
 世界自然遺産に登録された「奄美・沖縄」で希少野生動物の交通事故や密猟を防ぐため、鹿児島、沖縄両県の企業・団体や関係12市町村は28日、無料Wi-Fi(ワイファイ)を使った啓発メッセージを流す取り組みを10月15日から始めると発表した。空港などでワイファイに接続するとスマートフォンに動画や画像が表示される。来島者にマナー向上を訴え、生態系の保全につなげる狙い。

 奄美空港(奄美市)など奄美大島の8施設では、夜間にアマミノクロウサギなどの希少種を車で観察する際の注意点を30秒の動画で紹介。徳之島空港(天城町)や亀徳港(徳之島町)など徳之島、沖縄県国頭村のリゾートホテルなど11施設では「ストップ!ロードキル」「とらない、持ち帰らない」と事故や密猟防止を呼び掛ける画像を表示する。

 ワイファイ環境のない観光スポットやレンタカー店には無料で設備を貸し出し、表示施設を増やしたい考え。

 鹿児島の企業・団体でつくる世界自然遺産推進共同体の久見木大介代表(日本航空鹿児島支店長)は「自然保護に民間企業も協力したい」と話した。

 奄美大島、徳之島では2020年にアマミノクロウサギの事故死が過去最多の計66件発生。希少種の捕獲を目的とした違法わなの設置も後を絶たない。