2021/10/12 07:30

女性票の行方に注目 鹿児島3区 小里・野間の両陣営 組織新設や補強、支持拡大に躍起

 次期衆院選で鹿児島3区は女性票の行方に注目が集まる。女性の有権者が男性に比べて約2万人多く、女性票の掘り起こしが勝敗を分ける鍵となるからだ。立候補を予定する自民現職の小里泰弘氏(63)の陣営は女性組織を新設。立憲民主元職の野間健氏(63)側は既存の女性組織を補強するなどそれぞれ浸透を図る。

 小里陣営は昨夏、女性の支持拡大を図ろうと、小里氏の妻祐子さんを中心とした「友祐会」を立ち上げた。各地で集会を重ね、祐子さん自ら「夫は仕事をします。大いに使ってください」とアピールしているという。

 3区では小里氏の女性問題が取り沙汰された2019年末の週刊誌報道の影響がいまだくすぶるとみられる。

 選挙区の50代女性は昨年暮れ、北薩地域であった会合に出席。祐子さんが冒頭のあいさつで突然、謝罪の言葉を切り出したのを覚えている。週刊誌報道への弁明と受け取った。「本人ではなく妻が謝るのに違和感を覚えた」と振り返る。

 週刊誌報道以降、自民と連立を組む公明党の支持母体・創価学会では、女性を中心に小里氏の応援に後ろ向きな声が聞かれた。選挙区でポスターを外す動きもあったとされる。

 複数の県議や市議は「妻の頑張りが効いている。小里氏の実績が女性たちにも浸透してきている」と効果を語る。一方で「本人の説明が有権者に届いていない」と懸念の声も上がる。

 小里氏は9日、報道陣の取材に応じ「女性の方には活躍してもらわないといけない。広く現場の女性の声をいただき、それぞれにしっかりと届く政策を行いたい」と答えた。週刊誌報道の影響や自身の説明の在り方について「公平公正な選挙をゆがめる質問には答えられない」と述べた。

 野間氏の陣営には、妻芳香さんの名前から取った「芳の会」がある。前回17年の衆院選から選挙区に加わった姶良市でも立ち上げるなど女性への支援呼び掛けを強化する。

 野間氏は「コロナ禍でパートやアルバイトなどの女性は特にしわ寄せを受けている。女性有権者の声を大切にする」と話した。
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