2021/10/13 11:45

衆院選 自民 比例名簿順位争い過熱 現職優先か実績優遇か 鹿児島県連 保岡氏優遇を党本部に要請

遠藤利明選対委員長(右から2人目)に「保岡氏優遇」を求める森山裕県連会長(右)ら=東京・自民党本部
遠藤利明選対委員長(右から2人目)に「保岡氏優遇」を求める森山裕県連会長(右)ら=東京・自民党本部
 自民党県連の森山裕会長(衆院鹿児島4区)と比例九州ブロックに立候補予定の新人、保岡宏武氏(48)は12日、東京・永田町の党本部を訪ね、保岡氏を名簿上位にするよう求めた県連決議を伝えた。11日発表された比例九州単独の1次公認候補は、前回衆院選で鹿児島1区公認だった保岡氏のみ。県連は惜敗率がトップだった保岡氏の実績を強調するが、小選挙区と重複の現職を上回れるか見通せない。優遇を求める他県連の動きもあり、順位争いは過熱している。

 「正しい理屈で判断を願う。鹿児島選挙区全体に影響する重要問題だ」。森山氏が訴えると、対応した遠藤利明選対委員長は「各選挙区に事情がある。総合的に判断する」と述べたという。

 県連が強調するのは保岡氏が前回選で得た惜敗率97.56%。自民は比例九州(定数20)で前回7議席を獲得。うち上位3人は比例単独、4位は小選挙区との重複候補が同列で並び、惜敗率の高い4人(93.56~74.86%)が復活当選した。

 保岡氏は、父親の故・興治氏が公示2日前に闘病を理由にした引退を受け出馬したため名簿登録に間に合わなかった経緯がある。「通常であれば、真っ先に復活当選した。単なる新人ではない」(党関係者)との理屈だ。

 比例候補は「73歳定年制」「比例単独は2回まで」を原則とする党の内規があり、鹿児島県連は順守を求める。前回、比例単独3位で、9期目を目指す今村雅弘元復興相(74)は内規にそれぞれ抵触しており、佐賀県連が優遇を求めている。小選挙区との重複候補にとって「復活枠」に関わるだけに注視されており、現職優先の壁は高いとの見方もある。

 比例の順位を示した名簿は公示直前の発表が通例で、今回も公示前日の18日ごろとみられている。
広告