2021/10/13 12:15

野党共闘へ共通政策締結したが… 連合に根強い〝共産アレルギー〟

 「衆院選での市民・野党共闘をめざすALLかごしまの会」が10日、野党立候補予定者4人と共通政策を締結し、鹿児島県内で初めて衆院全選挙区での事実上の野党共闘が実現した。選挙区すみ分けもほぼ固まった。「うねりをつくって自公政権を倒す」と関係者は気勢を上げるが、一枚岩に向けて、連合の“共産アレルギー”が波紋を広げている。

 共通政策締結後の会見。ALLかごしまの髙岡茂共同代表は「新しい一歩を踏み出した。4選挙区勝ち、日本の政治を変える大事業を始めたい」と力を込めた。

 立民の支持組織である連合鹿児島(下町和三会長)は自治労、UAゼンセンなど26組織で構成、組合員数は公称4万人。衆院選では、立民の2人を推薦、社民1人に「当選に向けた支援」を決めた。

 協定には「関与する立場にない」としつつ、立民県連に「署名は個別に」「共産候補と並ぶことは控える」よう求めてきた。共産とは、自公政権を倒すゴールは同じだが、下町会長は「組合員を奪い合った歴史に加えイデオロギーの違いもあり、幹部に共産アレルギーがある」と明かす。

 連合の共闘姿勢は、中央でも同様だ。立民と共産は政権交代が実現した場合、共産が閣外協力することで合意。しかし連合の芳野友子新会長は会見で「閣外協力もあり得ない」と発言、別の幹部も「今後の動き次第で推薦を取り消すケースもある」と、くぎを刺す。

 共産の平良行雄県議は、連合について「歩み寄っても遠ざかっていく。一緒に戦いたいのが本心」と打ち明ける。その上で「水と油も石けんを入れると混ざる」と歩み寄りに期待する。

 鹿児島1区の立憲民主現職、川内博史氏(59)は会見で「連合の仲間も、今の政治を変えなければと願っている。さまざまな思いがある」と語り、連合も納得する取りまとめにこぎ着けたALLかごしまに謝意を示した。
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