2021/10/14 10:30

〈九州高校野球鹿児島予選〉離島勢初、大島が県大会優勝 4度目のサヨナラ勝ち 驚異の粘り

初優勝を決め喜ぶ大島ナイン=鹿児島市の平和リース球場
初優勝を決め喜ぶ大島ナイン=鹿児島市の平和リース球場
 第149回九州地区高校野球大会鹿児島県予選最終日は13日、鹿児島市の平和リース球場で決勝があり、大島の初優勝で幕を閉じた。大島と準優勝の鹿児島城西は、来春の選抜大会出場校選考の重要な資料となる九州大会(11月6日~12日・鹿児島市)に出場する。

 県高野連によると、離島勢の県大会制覇は、夏の全国選手権鹿児島大会、春の九州大会県予選を含め初めて。

 大島は準決勝の樟南戦に続き、2試合連続で延長13回タイブレークを制した。決勝までの6試合をエース大野が一人で投げ抜き、4試合がサヨナラ勝ちと粘り強さが光った。

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 延長13回は無死一、二塁から始まるタイブレーク。大島の4番西田は初球を振り抜いた。打球は右方向へ。右翼手の懸命の前進も及ばず、芝生にポトリと落ちた。全力疾走していた二走大野は、ヘッドスライディングで生還。離島勢初の頂点をつかみ、選手たちは指を突き上げて喜びを爆発させた。西田は「意地で打った。島の人の支えで初優勝できた」と喜んだ。

 これまでの試合同様、決勝でも粘りと勝負強さを存分に発揮した。3点を追う7回、2死走者無しからの4連打で同点に追いつく。直前の守り、無死一、二塁のピンチをしのぎ、流れを呼び込んだ。塗木哲哉監督は「守り切ったのが大きい。こんな流れを待っていた」。

 先発のエース大野は6回までに10安打を浴び4失点。しかし、8回以降は立ち直り、散発2安打の無失点。延長では得点圏に走者を背負いながらも後続を打ち取り、マウンドで雄たけびを上げた。207球の熱投だった。

 準決勝に続く、延長タイブレークの末のサヨナラ勝ち。県第1代表として九州大会に臨む。武田主将は「九州大会でも誰一人あきらめず一戦一戦戦いたい」。7年前は21世紀枠で出場した選抜大会。今度は実力でつかむつもりだ。

(結果詳細は南日本新聞でご覧になれます)

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