世界遺産登録の島でまた盗掘か 絶滅危惧植物ダイサギソウ、モダマなくなる 奄美市

 2021/10/16 08:32
盗掘されたとみられるダイサギソウ。現在は2株ともなくなっている=9月22日、奄美市
盗掘されたとみられるダイサギソウ。現在は2株ともなくなっている=9月22日、奄美市
 奄美市は15日、市内の山中で、絶滅危惧種の植物ダイサギソウとモダマがなくなっているのが見つかったと発表した。いずれも奄美大島5市町村の条例で採取が禁じられている。奄美署は、盗掘・盗採の可能性があるとみて調べている。

 ラン科のダイサギソウは環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠBに分類。9月26日、南日本新聞社奄美総局の記者が撮影に訪れた際、4日前にあった2株がなくなっているのを見つけた。

 市と同署が13日に現場を確認した。周辺では他にも植物が掘り返されたとみられる跡があった。島内では今月、龍郷町でもダイサギソウ1株が盗掘された跡が見つかっている。

 モダマはマメ科で、長さ約1メートルのさやを付けるのが特徴。同省が絶滅危惧ⅠAに分類し、市の文化財に指定されている。10月12日、山中でさや1個がなくなっているのを自然保護協議会のパトロール員が発見した。

 条例に違反して採取すると、1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科される場合がある。市は「世界自然遺産登録で注目を集める中、非常に残念。関係機関と連携し、条例の周知やパトロールを強化する」としている。
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