高齢者による高齢者のための〝つながる〟拠点 カフェ、小物作り「生き返る」 鹿屋 気軽に「茶のん家(け)」

 2021/11/01 21:25
ペーパークラフトの籠を作ったメンバーら=鹿屋市吾平町上名の茶のん家
ペーパークラフトの籠を作ったメンバーら=鹿屋市吾平町上名の茶のん家
 鹿児島県鹿屋市吾平町上名にコミュニティースペース「茶のん家(け)」が地域の気楽な交流の場として親しまれている。カフェや映画会、小物作りなどで集う時間を楽しみにする住民は多い。立ち上げたメンバーは「吾平に住んで良かったと思えるような場所にしたい」と意気込む。

 地元住民グループや市地域包括支援センター、美里吾平コミュニティ協議会、市社会福祉協議会が昨年9月、コミュ協が格安で借りている市役所吾平総合支所近くの空き店舗で設立した。「茶のん家もりあげ隊」も発足し、旗振り役として企画を考えている。

 新型コロナウイルス対策で活動の制約はあったが、週2回のペースでカフェを始めた。小物作りや映画鑑賞会、おもちゃ修理会などを重ねてきた。現在は60~80代の16人が中心となって運営。毎月延べ100人前後が利用する。

 今夏のペーパークラフト教室では女性8人が籠60個を制作。地元の福祉施設や銀行、スーパーなど20カ所に贈った。参加する渡辺チヨさん(86)=同市吾平町麓=は「サロンで籠を作るのがとても楽しくて、生き返った気持ち」と笑う。

 発起人で、もりあげ隊事務局の安田恵子さん(64)は、茶のん家を拠点にノルディックウオーキングやサイクリングなど屋外での活動も増やしたい考え。「ここに来れば誰かと会話ができて、人とつながれる場所と思ってもらえるようになれば」と願う。