シーカヤック8キロ→自転車70キロ→高千穂登山 海と火山「体感」 コロナ後見据え霧島錦江湾国立公園モニターツアー

 2021/10/27 12:42
桜島を望みながら、シーカヤックで海上散歩を楽しむ=鹿児島湾
桜島を望みながら、シーカヤックで海上散歩を楽しむ=鹿児島湾
 海から火山まで豊かな自然に恵まれる霧島錦江湾国立公園を舞台に、新たな観光プランを模索しようと、鹿児島県観光連盟はツアー造成支援の地域ブランディング研究所(東京)と組み、13~16日、3泊4日のモニターツアーを開いた。シーカヤック8キロ、電動アシスト自転車70キロ、高千穂峰登山と本格的なアクティビティーツアーに記者も参加。ガイド候補に交じり、雄大な大地を体感した。

 赤、青、黄色のカラフルなシーカヤックがスイスイと進む。初日は冒険家・アウトドアガイドの野元尚巳さん(63)が指導し、桜島の有村地区の入り江から身代湾方面にこぎ出した。

 昼食を挟み、夕方まで桜島南東部の鹿児島湾(錦江湾)を探検。硫黄と鉄分が溶け込み黄土色に染まる入り江や間近で泳ぐ魚、荒々しい岩壁など、見たことがない桜島のダイナミックな姿だ。

 2日目は桜島を半周し、霧島神宮までの70キロを電動アシスト自転車で走破する。炎天下の走行に加え、細いサドルで徐々に尻が痛み始めた。様子を見てペースダウンするなど、先頭を走る野元さんが参加者に気を配る。

 霧島神宮に向かう坂道は、電動自転車が魔法のようにぐいぐいと押し上げてくれた。サイクリングガイドの井上寿さん(53)が「親指の付け根で踏んでみて」とアドバイス。勢いもつき、少しペースが上がる。およそ8時間の走行で疲れた体を癒やす霧島の湯は、最高のぜいたくだ。

 3日目の登山も、登山口まで自転車で向かう。時折聞こえる鳥の鳴き声も楽しい。御鉢の火口を見下ろしながら、ごろごろと軽石が転がる山肌を登る。山頂ではキッチンハイカーの福島優さん(30)が提供する柿サラダからフレンチトースト、コーヒーまでのフルコースに舌鼓を打った。

 今回のモニターツアーは、新型コロナウイルス後を見据えた外国人旅行客が主なターゲット。アクティビティー重視のため一部ハードに感じられた。よりよい観光プラン作りへ毎日活発な意見が交わされた。

 ツアーでは、鹿児島に来て7年半たつ記者も、初めて見る光景にいくつか出合った。鹿児島の魅力はまだまだ尽きない。
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