湯上がりに1杯、ボンタンサイダー 全国400施設で展開「ボンタン湯」にちなみ開発 鹿児島・阿久根の農家後継者

 2021/11/16 21:30
農家の後継者が開発したボンタンサイダー
農家の後継者が開発したボンタンサイダー
 鹿児島県阿久根市特産のボンタン農家ら4人が、「ボンタンサイダー」を開発した。全国に展開するボンタン湯の風呂上がりに味わえる一杯として考案。消費者の心を捉えるため、ビタミンCなどの栄養素もPRする。メンバーは「ボンタンファンの開拓につなげたい」と意気込んでいる。

 農家の高齢化が進む中、後継者の4人は販路拡大を狙い、2017年からボンタン湯を広める「B(ボンタン)プロジェクト」を開始。今では東京や大阪などの約400施設に採用されている。

 全国区となった活動を生かし、昨春から銭湯につきもののサイダー作りに着手した。手作業で一つ一つ房の皮をむいて果汁を搾り、佐賀県の飲料会社に送り製造。風味をしっかり味わえるよう果汁は5%にし、爽やかな喉越しに仕上げた。

 市と受託研究契約を結ぶ鹿児島大学に、ボンタンの成分分析を依頼。パンフレットには、ボンタンにレモン果汁と同等量のビタミンCや、ストレス軽減を促すとされるガンマアミノ酪酸(GABA)が含まれていると紹介する。

 今年9月末に完成した。市内の道の駅や阿久根駅などで売り出し、年明け以降はボンタン湯を企画する施設でも販売する予定。200ミリリットルで300円。

 プロジェクト代表の盛永宏史さん(55)は「阿久根のボンタン栽培を次世代につなぐため、サイダーを通して舌と喉にも魅力を伝えたい」と話している。
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