靴下の色「灰色も認めて」 白以外禁止の校則 生徒の検討委、半年かけ見直し案 先生たちの反応は 鹿児島市の中学校

 2021/11/15 07:32
職員会議で靴下に関する決まりの見直しを提案する校則見直し検討委員会=鹿児島市の鴨池中学校
職員会議で靴下に関する決まりの見直しを提案する校則見直し検討委員会=鹿児島市の鴨池中学校
 社会や時代の変化に合わせて校則を見直す動きが全国的に広がっている。学校側からの“トップダウン”ではなく、生徒らが主体的に考える機会が増えているようだ。生徒らが半年かけてまとめた改定案を先生たちに提案する-。そんな話を耳にして鹿児島市の鴨池中学校に足を運んだ。

 「灰色の靴下も認めてほしい」。1日夕、職員室であった職員会議で、生徒でつくる校則見直し検討委員会のメンバー8人が、校長、教頭を含む教職員約40人の前で、靴下の校則変更を要望した。同校では無地の白靴下以外は禁止になっている。教員からは「反対意見はないか」「なぜ灰色なのか」などの質問が飛んだ。

 4月の生徒総会の議題で「眉を整えるのを許可して」「ツーブロックを認めて」など校則変更を望む声が相次いだのがきっかけ。生徒が自ら考える主体的な姿勢を育てようと、学校側も「検討委員会」立ち上げを後押しした。

 まずは校則を全て書き出して、類似するものを整理。校則を書いた紙を廊下に張り出し、変更したいものにシールを貼ってもらうアンケートを実施し、要望の多かった「靴下の色」の検討を決めた。

 「白は汚れが目立つ」と変更を求める声が上がる一方、「高校では白が基本。入試の時に困る」、「何色を買うか迷いが出る」と反対意見もあった。公立高校4校の校則を調べ、白と色物靴下との値段を比較。制服に合うか履き比べもして、検討委員会以外の3年生にも意見を聞きながら、汚れの目立たない「灰色」を学校側に提案した。

 3年髙味飛明(たかみ・とあ)委員長は「校則は自分たちを縛っていると思っていたが、対外的な印象を良くするなど生徒を守る側面があることを知った」と振り返る。

 変更については9日時点、職員らで検討中だ。有村忠裕校長は「校則について多角的な視点を持って考える姿に感心した。生徒と対話を重ね、社会環境の変化や子どもの実態に合わせた学校づくりを進めたい」と話した。