卒業生の〝登校〟待ってます 6年前閉校の学びやに「おもいで館」 鹿児島・旧久木野小

 2021/11/30 11:30
児童の明るい絵が飾られているおもいで館=南さつま市加世田津貫
児童の明るい絵が飾られているおもいで館=南さつま市加世田津貫
 2015年3月に閉校した南さつま市加世田津貫の旧久木野小学校に、写真など学校の面影を伝える品々を展示した「くきの小おもいで館」ができた。住民グループ元気づくり委員会・文化のむらづくり部会が校舎の一室を再利用。「学校の思い出に浸って」と卒業生の登校を待っている。

 元会議室で約30平方メートル。市教育委員会に使用許可を得て、校長室から歴代校長の写真、校旗、校歌のボードなどを移した。校内に放置されていた写真も集め、運動会や校区駅伝大会などテーマごとに分類して掲示した。

 始業終業を知らせる鐘、児童の椅子と机、学習帳なども持ち込み教室を再現した。中心になって取り組んだ部会の6人もOB。1960年卒業の有馬美代子さん(74)が在籍した頃は児童が400人いた。「閉校は寂しかったけど、ここには思い出が詰まっている。故郷を離れた卒業生も帰省したら足を運んで懐かしんでほしい」と願う。

 創立125年の2006年に全児童18人で久木野の魅力を描いた大きな絵が、おもいで館を明るく彩る。当時の在校生で部会の福元拓磨さん(24)は「将来へ残そうと協力してみんなで仕上げた作品が日の目を浴びてうれしい」と話している。