川内原発「40年超運転」 鹿児島県 専門委に特別委員4人追加、分科会で延長の可否議論へ

 2021/11/30 11:05
九州電力川内原子力発電所(薩摩川内市)
九州電力川内原子力発電所(薩摩川内市)
 鹿児島県の塩田康一知事は29日、九州電力川内原発(薩摩川内市)の安全性を検証する県専門委員会メンバーに、原子力政策に批判的な専門家を含む4人を年内に追加すると明らかにした。4人は特別委員とし、既存委員12人のうち2人と計6人で分科会を新設。40年の運転期限が迫る川内原発の延長の可否について、年明け以降議論する。

 同日開会した県議会12月定例会で表明した。取材に「4人に打診はしているが、手続きが済んでいない」として専門家の名前には言及しなかった。4人のうち、複数は批判的な専門家を加えたい意向を示した。

 分科会では、川内原発の劣化状況を評価し、40年超の運転に耐えられるか集中的に検証する。分科会メンバーを6人に限定したことに塩田知事は「既存委員12人の専門分野は多岐にわたる。材料工学などの観点から劣化状況を効果的に検証するため」と述べた。

 知事は昨年の知事選公約に原子力政策に批判的な専門家を委員に加えると明記した。専門委で延長問題の議論がまとまらない場合、必要に応じて住民投票を実施する、とした。

 川内1、2号機は、2024年7月、25年11月にそれぞれ運転期限を迎える。延長には期限の1年前までに原子力規制委員会への申請が必要で、九電は今年10月、延長申請に必要な特別点検に着手した。規制委が認可すれば最長20年延長できる。
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