「感謝忘れず、悩み苦しむ人の力になる」 脳腫瘍、脊髄腫瘍を克服 元阪神・横田慎太郎さんが闘病経験語る

 2021/12/02 21:18
プロ野球や闘病生活で感じたことを話す横田慎太郎さん=姶良市の加音ホール
プロ野球や闘病生活で感じたことを話す横田慎太郎さん=姶良市の加音ホール
 元プロ野球・阪神の横田慎太郎さん(26)=日置市=の講演会が、姶良市の加音ホールであった。引退の原因となった脳腫瘍を、周囲の応援を得ながら乗り越えた経験を踏まえ、「感謝を忘れず、悩み苦しんでいる人の力になりたい」と述べた。

 横田さんは引退後、鹿児島で暮らし始めたが、脊髄腫瘍を患い、再び過酷な闘病生活を強いられた。回復後も視覚や脚に障害が残り、「元気な体に戻すことが次の目標。これまで当たり前だったことに幸せを感じる」と語った。

 阪神時代からのファンという兵庫県宝塚市の女性会社員(59)は「こんなにしっかり講演できるなんて、相当の努力を感じた。真っすぐでキラキラした感じは変わらない」と話した。横田さんは11月21日、治療を受ける整体院のセミナーで講演した。