種子島にも軽石漂着 ブリ稚魚いけす 除去に懸命 鹿児島県内15市町村、109カ所で確認

 2021/12/07 11:50
いけすに入り込んだ軽石を網ですくう漁業関係者=南種子町島間
いけすに入り込んだ軽石を網ですくう漁業関係者=南種子町島間
 南種子町の島間港に直径1~2ミリの軽石が漂着した。鹿児島県と町が6日確認した。県は小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で発生したものとみている。島間港ではブリの稚魚を育てるいけすに入り込み、関係者は魚の誤食を避けるため、網ですくい取るなど対応に追われている。これまでに稚魚が死ぬなどの被害はない。

 同町漁協によると、職員が4日朝、いけすの海面を漂う軽石を発見した。5、6日には漁船を係留する港湾内部でも確認した。漁協の船川文博参事は「今後大量に押し寄せれば、給餌用の船を出せなくなるかもしれない」と心配した。

 島間港にはブリの稚魚の中間育成施設があり、約12メートル四方のいけす20基を設置している。10月に約30万匹を放流し、来年3月まで育てて東町漁協(長島町)に出荷する。

 県は1日現在、奄美群島と屋久島町、三島村、十島村の計15市町村で軽石を確認。港湾や漁港、海岸の計109カ所に漂着し、撤去などで元の状態に戻ったのは7カ所にとどまっている。