「眠れない」「いつまで続くのか」 地震続く十島村・悪石島の住民 学校はヘルメット傍らに授業

 2021/12/08 07:34
ヘルメットを横に置き、地震に備えながら授業を受ける生徒=7日午前10時半ごろ、十島村悪石島の悪石島小中学校
ヘルメットを横に置き、地震に備えながら授業を受ける生徒=7日午前10時半ごろ、十島村悪石島の悪石島小中学校
 「眠れない」「いつまで続くのか」-。やまない揺れに、断水・漏水が重なり、島民は不安と緊張を抱えていた。7日、4月の群発地震以来8カ月ぶりに鹿児島県十島村の悪石島を訪れた。

 午前11時13分、震度3の地震が起きた。屋外にいたからか、揺れには気付かなかった。授業中だった悪石島小中学校では、全校児童生徒9人が、机に置いていたヘルメットをかぶって一斉に校庭に集まった。

 「冷静に避難でき、何事もなく良かった」。中村勲校長は胸をなでおろした。一方で、「じわじわと揺れが続き、長かった」と不安を口にした。悪石島は4日以降、震度4が1回、震度3は10回を超える。

 集落を歩き、住民に話を聞くと、必ず返ってくるのが就寝中に襲う揺れへの恐怖だ。震度1、2の揺れにも目が覚めるという。村の委託職員神田凌冴さん(28)は「大きな地震が起きるのではないかと不安を抱えている島民は多い」とこぼす。

 山の斜面では放牧された牛が悠々と草をはんでいた。5日、水源地から引いた貯水タンクが空になり、全37世帯が断水に見舞われた。6日に解消されたものの、漏水が続き、節水を余儀なくされている。影響は住民だけでなく、日々水を消費する放牧牛にも及んでいるはずだ。

 島に水源地は一つしかなく、まさに生命線。民宿を営む坂元勇さん(56)は「地震に水問題が追い打ちを掛けた。新たな水源地を確保しないと同じようなことはまた起きる」と訴えた。
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