「自分信じ、目標持って前へ」高校生に語る 元阪神・横田慎太郎さん、闘病体験テーマ「諦めない心」 鹿児島商業高で講演

 2021/12/15 12:05
「諦めない心」と題し講演、生徒の質問に答える横田慎太郎さん=鹿児島市西坂元町の鹿児島商業高校
「諦めない心」と題し講演、生徒の質問に答える横田慎太郎さん=鹿児島市西坂元町の鹿児島商業高校
 元プロ野球・阪神の横田慎太郎さん(26)=日置市=が10日、鹿児島市の鹿児島商業高校(西坂元町)で「諦めない心」と題し講演した。脳腫瘍や後遺症に苦しみながらも「奇跡のバックホーム」と呼ばれる引退試合につなげた経験を語った。全校生徒と同窓会役員など約600人が聞き入った。

 鹿児島商業の眞田俊校長(60)が、横田さんの著書に感銘を受け「生徒に聞かせたい」と昨年から講演を依頼。横田さんの体調回復と新型コロナウイルスの感染状況の落ち着きが重なり実現した。

 横田さんは病を発症した時の衝撃や周囲に支えられた闘病生活、引退試合で背中を押されるような感覚で捕球できた経験を語った。「自分を信じ、目標を持って少しずつ前に進んで」と呼び掛けた。

 同校の野球部監督は横田さんの父・真之さん。講演後は「監督との一番の思い出は」「好きな野球選手は」など生徒の質問にも答えた。