大崎事件第4次再審請求 弁護団が最終意見書を提出 「殺人ではなく事故死」 鹿児島地裁

 2022/01/14 08:38
最終意見書を提出し、会見する大崎事件弁護団=13日、鹿児島市の県弁護士会館
最終意見書を提出し、会見する大崎事件弁護団=13日、鹿児島市の県弁護士会館
 大崎町で1979年に男性の変死体が見つかった「大崎事件」で、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(94)の第4次再審請求で弁護団は13日、鹿児島市で会見を開き、殺人ではなく事故死とする最終意見書を鹿児島地裁に提出したと明らかにした。検察側も期限の28日までに最終意見書を提出し、審理が終結する見込み。

 弁護側の最終意見書は約100ページ。確定判決の絞殺時刻より前に、男性が自転車からの転落で事故死した可能性を主張した。救命救急医の医学鑑定などを新証拠として提示。男性は首を損傷し全身状態が悪化、壊死(えし)した腸管からの大量出血が死因と指摘した。「有罪認定に具体的な疑いが生じている。再審開始の結論しかあり得ない」と訴えている。

 原口さんは懲役10年の判決が確定して服役。3回の再審請求が退けられ、2020年3月に第4次請求を申し立てた。弁護団は「当時の現場」を再現し、裁判官や検察官が立ち会って状況を確認。医学鑑定人の証人尋問などを実施した。供述調書を基に作った再現動画も証拠として提出した。

 地裁は弁護側、検察側双方に1月28日を期限として最終意見書を提出するよう求めていた。弁護側は同日、動画などを用いて改めて最終意見書を説明する。