「本当の『夫婦』になれた」 結婚を宣言した女性カップル ブーケトスには性別、年齢、未婚・既婚問わず全員が並び2人を祝福した

 2022/01/15 20:50
祝福する友人の間を進む2人=鹿児島市与次郎2丁目のベイサイド迎賓館鹿児島
祝福する友人の間を進む2人=鹿児島市与次郎2丁目のベイサイド迎賓館鹿児島
 鹿児島市与次郎2丁目の結婚式場・ベイサイド迎賓館鹿児島で先週末、同式場では初となる同性カップルの挙式があった。2人は4日、性的少数者カップルを公的に認める市の「パートナーシップ宣誓制度」を活用し、ともに人生を歩むことを誓った女性同士。式場には額装された宣誓書受領証も2枚、仲良く並んだ。

 式を挙げた40代の会社員・Kさんと30代の医療従事者・Nさんは、約3年半前に、趣味を通じて知り合った。当時Nさんは県外に在住。仕事終わりに夜行バスに飛び乗る約1年間の遠距離恋愛を経て、互いを「無くてはならない存在」だと実感。21年春にNさんが鹿児島に移住し、市内で同居を始めた。

 元々1月に挙式を予定していたところ、市のパートナーシップ宣誓制度受け付けが同時期に始まることを知った。2人は受け付け初日の4日に宣誓、「間に合ってよかった。『本当の夫婦』になれた」と喜んだ。

 挙式は人前式で、2人は腕を組んで入場。「どんなときでも2人で話し合い、協力し合って笑顔あふれる家庭を築く」と誓い、親しい人々が見守る中、結婚の成立を宣言した。披露宴ではKさんが「まだ実感が半分くらい。幸せな夢のよう」とあいさつ。Nさんのブーケトスには年齢や性別、未婚か既婚かも関係なく出席者全員が参加した。

 共通の趣味の友人ら36人が参列し、2人の幸せを祝った。福岡から駆けつけた友人の都嘉恋さん(27)は「これからも末永くのろけてほしい」。Kさんのきょうだい2人も「姉ちゃんが幸せそうなことが本当にうれしい」と祝電を寄せた。挙式を担当したウエディングプランナーの新地葵さん(33)は「2人を見て、結婚式に性別は関係ないと感じた。今後も大歓迎」と話す。

 市は4日、パートナーシップ宣誓制度の宣誓受け付けを始め、初日はKさんとNさんを含む2組に宣誓書受領証を交付。14日までに計4組のカップルが宣誓している。