リサイクル・リユース業のエコミット(薩摩川内市) 繊維資源循環強化へ伊藤忠と提携

 2022/04/14 09:05
ecommitが導入している廃棄品の管理システム(同社提供)
ecommitが導入している廃棄品の管理システム(同社提供)
 リサイクル・リユース業の「ecommit(エコミット)」(薩摩川内市、川野輝之CEO)は、使用済み衣類など繊維製品を再び利活用する事業の拡大を目指している。大手商社・伊藤忠商事(東京)と提携し、4月から新たなサービスを始めた。

 エコミットによると、繊維製品は再利用される割合が低いため、大量生産と廃棄処分に伴う環境負荷が課題となっている。同社は全国のリサイクル業者や自治体から年間約1万2000トンの廃棄品を回収。このうち約6000トンを占める繊維製品の90~95%を、再び衣類などとして活用している。

 回収した衣類は、品質や種類、販路別の分別を徹底。再利用までをスマートフォンで管理できる独自システムを導入するなど効率化も進める。

 3月上旬に伊藤忠と業務提携を締結した。両社で取り組む共同サービス「Wear To Fashion」で、伊藤忠が2019年から取り組むプロジェクト「RENU(レニュー)」を利用。エコミットが回収した繊維製品の一部を、ポリエステル製品の原材料に再生する。

 伊藤忠が持つ大手アパレル業界とのネットワークも活用し、各社の余剰在庫の回収や、不要となった衣類を集めるボックスの店頭設置も進める。

 エコミットは繊維製品の取扱量を今後2年で現状の倍に増やす方針。ブランド戦略部の山下彰太・ゼネラルマネージャー(35)は「伊藤忠だけでなく、繊維製品の資源循環に取り組む企業と幅広く協力していく」と展望を語った。