「鎌倉頃の13件」 大河にあやかり企画展 中世の遺跡出土品や梵字拓本 ミュージアム知覧 鹿児島

 2022/04/19 15:00
鎌倉時代に彫られた清水磨崖仏群の梵字などの拓本=南九州市のミュージアム知覧
鎌倉時代に彫られた清水磨崖仏群の梵字などの拓本=南九州市のミュージアム知覧
 南九州市のミュージアム知覧で、企画展「鎌倉頃の13件~中世前期の河辺郡」が開かれている。NHK大河ドラマにあやかり、同市川辺にある鎌倉時代の遺跡の出土品などを展示。ドラマが描く時代に南薩を支配した薩摩平氏一族の河辺氏らの息吹を伝えている。

 同館によると、河辺氏の居館があったとされる地域には清水磨崖仏など多くの仏教史跡が残っている。周辺の遺跡からは中国製の陶磁器なども出土しており、今の南さつま市坊津を含む当時の「河辺郡」が海外との窓口として重要な位置を占めていたことが分かる。

 展示では、磨崖仏から写し取った拓本が目を引く。13世紀に彫られたとされる「月輪三大梵字」は、直径1.5~1.75メートルの円の中に薬師如来などを表す文字が鮮やか。実物は遠くからしか見ることができないので大きさが際立つ。その巧みさは、高い知識と技術をうかがわせる。

 企画した同市教委文化財課の新地浩一郎主任主査(48)は「鎌倉期の遺跡が一つの地域にこれだけ多く残っているのは珍しい。島津氏が入る前の鹿児島、南薩がどのようになっていたのかを見て想像してほしい」と話している。

 6月末まで。大人300円、中学生以下200円。同館=0993(83)4433。水曜休館。