鹿児島水産高 5代目実習船はハイテク船  タッチパネル式航行支援、排ガスの有毒物質減らす装置搭載 建造費23億6000万円

 2022/04/21 21:30
完成した鹿児島水産高校の新実習船「薩摩青雲丸」=鹿児島市の鹿児島港本港区北ふ頭
完成した鹿児島水産高校の新実習船「薩摩青雲丸」=鹿児島市の鹿児島港本港区北ふ頭
 鹿児島水産高校(枕崎市)の新実習船「薩摩青雲丸」(699トン)が完成し、鹿児島市の鹿児島港本港区北ふ頭で21日、披露式があった。関係者や乗組員ら約90人が出席。20年ぶりとなる新船の門出を祝った。

 船名を引き継ぐ新実習船は5代目で全長65.5メートル、幅10.1メートル。2002年3月に完成した4代目(645トン)より1回り大きい。最高速力15.3ノット、最大搭乗人員は68人で建造費は約23億6000万円。国際条約に基づき排ガス内の有害物質を減らす装置を備え、揺れの軽減機能も強化。さらに他船の位置や速度といったデータを取り込んで海図に表示できる、タッチパネル式航行支援装置を初搭載した。居住スペースも広げた。

 式後、生徒会長の下川床涼和(りょうわ)さん=海洋科海洋技術コース3年=ら在校生代表3人が、船内を見学した。下川床さんは新航行支援装置に着目。「最新機器に慣れれば、将来役立ちそう。新船は水産高生に大きな学びをもたらすはずだ」と話した。新船の初実習は5月11日から7月8日までを予定。同高専攻科1、2年生計26人が乗船し、太平洋沖を中心にマグロはえ縄漁を行う。