JR肥薩線「まずは鉄道で復旧目指す」 衆院災害委で国交省審議官

 2022/04/22 11:42
線路が大きく傾いたままのJR肥薩線=2021年6月、熊本県球磨村
線路が大きく傾いたままのJR肥薩線=2021年6月、熊本県球磨村
 2020年7月の豪雨で被災し一部運休中のJR九州・肥薩線を巡り、国土交通省の奥田薫大臣官房技術審議官は21日の衆院災害対策特別委員会で、「地元・熊本県の意向を踏まえ、まずは鉄道による復旧を目指したい」と述べた。田村貴昭議員(共産、比例九州)への答弁。

 熊本、鹿児島、宮崎の3県を走る肥薩線は沿線の球磨川の氾濫で甚大な被害が発生し、八代-吉松の約87キロが現在も不通。国、熊本県、JR九州は3月の会議で、費用が235億円と見込まれる鉄道での復旧を目指し検討を進める方針を確認している。

 奥田氏はこの日、「河川や道路など公共事業との連携や鉄道軌道整備法による支援活用、沿線自治体による支援の可能性など議論を尽くす」とし、「復旧には多額の資金が必要。赤字路線の運営問題も併せて検討する」と答弁した。

 田村氏は、00年以降、全国の鉄道45路線が廃止されたと指摘し、「災害が廃止のきっかけになっている。廃線は地方の疲弊に拍車をかける。国の対策強化が必要だ」と訴えた。