川内原発1号機30年劣化評価 九電が専門委分科会に報告 委員「枠組み守ればいいという感覚は危険」

 2022/04/26 11:34
川内原発の運転延長について議論する分科会=鹿児島市鴨池新町のアートホテル鹿児島
川内原発の運転延長について議論する分科会=鹿児島市鴨池新町のアートホテル鹿児島
 九州電力川内原発(薩摩川内市)の運転延長可否を検証する鹿児島県原子力専門委員会分科会が25日、鹿児島市であり、九電は1号機の運転30年に合わせ9年前に実施した劣化状況評価について、規則に基づいて行ったと報告した。出席委員から「評価の枠組みだけを守ればいいという感覚は、極めて危ない」と、今後は枠組み外の調査も求める指摘があった。

 九電担当者は2013年に実施した1号機の劣化状況評価について、コンクリート構造物の強度などを測る手順や結果を報告した。委員からはリスク評価する場合、安全上重要とされる調査対象の機器以外でも、安全に影響することがあるとの意見も出た。釜江克宏座長=京都大学複合原子力科学研究所特任教授=は「評価する機器の選択は大切。さまざまな観点から評価してもらうことが、安全上大事だ」と語り、新しい知見も含めた報告を求めた。

 原則40年の運転期限は、1号機が24年7月、2号機は25年11月に迎える。原子力規制委員会が認可すれば、最長20年延長できる。期限1年前までに規制委へ延長申請する必要があり、県は九電申請後、規制委の認可判断前までに検証結果をまとめる。