鹿児島県立北薩病院(伊佐)の外科が4月から休診 担当医2人が退職・異動、後任確保できず

 2022/04/27 08:05
1日から外科が休診した県立北薩病院=25日、伊佐市大口宮人
1日から外科が休診した県立北薩病院=25日、伊佐市大口宮人
 鹿児島県立病院局は26日、伊佐市の県立北薩病院の外科を4月から休診していると明らかにした。常勤医2人が退職や異動で不在となり、後任の医師を確保できなかったため。「市内の民間病院で対応可能なため、住民の影響は少ない」としている。

 同日の第2回県立北薩病院あり方検討委員会(委員長・宮廻甫允鹿児島大学名誉教授)で説明した。

 同病院の外科は、2021年度まで鹿大病院から派遣された外科医1人(外科部長)と自治医科大学卒業の医師1人の2人体制で診療していた。3月末で外科部長が自己都合で退職し、もう1人も県指定の別の医療機関に異動となった。

 同病院の外科手術は20年度で52件。麻酔科がないため、全身麻酔による大きな手術は少なかった。県立病院局は「手術対応などで最低限必要な2人を確保できなかった。今後は外科の再開に向けて医師の確保に努める」と説明した。

 検討委では、外部調査会社が将来患者数を見越して病床削減した場合の経営シミュレーションを示したが経常収支は赤字だった。委員からは「介護需要に目を向けるべきだ」「入院単価向上の取り組みを」などの意見が出た。宮廻委員長は「公共性と経済性のバランスを見ながら経営改善に何が必要か考えたい」と話した。