三島村民の悲願かなう 初の給油所が営業開始 硫黄島住民「手軽になり、ありがたい」 1リットル当たり193円

 2022/04/28 21:30
村に初めて開所したガソリンスタンドで給油をする住民=三島村の硫黄島
村に初めて開所したガソリンスタンドで給油をする住民=三島村の硫黄島
 三島村の硫黄島で28日、村内初となる給油所が営業を始めた。敷地内で開所式があり、島民や三島硫黄島学園の児童ら約60人が祝った。これまで、本土の石油販売事業者から個人で燃料を購入していた住民は「手軽に給油でき、ありがたい」と喜んだ。

 給油所は、硫黄島港から徒歩3分。火、木、土曜日の午後3〜5時営業する。28日時点の価格は1リットル当たり193円。民間会社「いおう」が運営し、従業員は1人。初日は8人が給油した。

 初めての給油者となった牛の繁殖農家、島袋朝卓(ちょうたく)さん(37)は「港から牧場まで道具などを運ぶのに車を多用する。ガソリンは必需品。給油所ができたのはありがたい」と語った。

 民宿を営む安永照代さん(69)は「これまでガソリンをドラム缶単位で注文し、運ぶのも人に頼んでいて大変だった。安全に簡単に給油できるのは本当に助かる」と話した。

 島ではこれまで、悪天候などによる村営船の欠航で燃料の供給が不安定になったり、購入の手間が住民の負担になったりしていた。村は、2018年に十島村の宝島での給油所設置実証事業を視察し、硫黄島で設置を検討。住民アンケートで過半数が希望したのを踏まえ、県の補助を受けて開設した。

 大山辰夫村長は「安心安全に運営できるようにサポートしていきたい」と話した。