産科ない垂水市、慈愛会と出産・子育て環境整備へ連携 市内で妊婦健診、新生児訪問できる体制構築目指す

 2022/05/12 13:30
協定を締結した垂水市の尾脇雅弥市長(右から2人目)と慈愛会の今村英仁理事長(同3人目)=鹿児島市
協定を締結した垂水市の尾脇雅弥市長(右から2人目)と慈愛会の今村英仁理事長(同3人目)=鹿児島市
 鹿児島県垂水市は10日、今村総合病院(鹿児島市)などを運営する慈愛会と出産や子育て環境を整備するための包括連携協定を締結した。産科がない垂水市で、今村総合病院の医師らが講演をしたり相談会を実施したりする。将来的には市内で妊婦健診、新生児訪問ができる体制構築を目指す。

 協定に基づき、6月には言語に課題がある乳幼児に関する相談会、出産・育児に関する講演会を開催。市広報誌でのコラム連載も始めるという。

 垂水市によると、市内の妊産婦は、鹿児島市や鹿屋市、霧島市の医療機関に通っているのが現状。垂水市の出生数は減少傾向が続いており、2021年、20年度は50人前後まで落ち込んでいるという。

 締結式に出席した尾脇雅弥市長は「子育て環境が整うことで若い人の移住が増えれば」と期待。慈愛会の今村英仁理事長は「医療機関が少ない地方では求められる役割が大きい。初めての試みではあるが尽力したい」と話した。