馬毛島葉山港の海底工事10億円超か 防衛省、6月上旬にも着手意向 同意の西之表市長「政治的立場は関係ない」

 2022/05/13 08:00
西之表市議会議会でしゅうせつ工事の許可について説明する八板俊輔市長=12日、同市
西之表市議会議会でしゅうせつ工事の許可について説明する八板俊輔市長=12日、同市
 米軍機訓練移転と自衛隊基地整備が計画される西之表市馬毛島を巡り、防衛省は12日、島東岸の葉山港の海底土砂を取り除くしゅんせつ工事の予算が、島を一周する管理用道路新設に必要な事業費約90億円に含まれ、その1~2割に当たると明らかにした。管理用道路整備の一環として、6月上旬にもしゅんせつに着手したい考えで、費用は少なくとも10億円を超えるとみられる。

 葉山港は基地関連工事の物資運搬港との位置付け。漁港管理者の市はしゅんせつに同意しており、八板俊輔市長は12日の市議会馬毛島対策特別委員会で「政治的立場は関係なく、漁業者の代表から出た要望を漁港管理者として判断した」と理由を説明した。

 種子島漁協が出入港時の安全確保を目的に市を通じて防衛省に要望。範囲は約1万2500平方メートルで、水深3メートルになるよう掘り下げる。漁港区域に当たる約7500平方メートルを管理する市は3月、同意する旨を回答。残る約5000平方メートルは県の許可が必要で、同省は近く申請する。

 しゅんせつを巡っては、基地整備に反対する市民が「(滑走路などの)本体工事に直結する」と市に慎重な判断を求めていた。

 新設する道路は幅6メートル、延長約10キロの砂利道。前所有者が整備した道も活用し、最終的には基地を囲む形に広げ、アスファルト舗装する。事業費約90億円には、しゅんせつのほか、作業員用プレハブ8棟の建設なども含まれ、当初契約からは36%増になる。