鹿児島県内景気「緩やかに持ち直し」 日銀支店、判断引き上げ 移動制限なし、県外客の消費活発化

 2022/05/14 11:39
 日銀鹿児島支店は13日、最近の県内金融経済概況を「緩やかに持ち直している」と発表した。県内客の消費意欲の底堅さや、3年ぶりの移動制限のない大型連休で県外客の消費活動が活発化したことを反映し、前回の「足踏み状態」から景気判断を引き上げた。

 個人消費は、3月のまん延防止等重点措置解除で人流が回復し、売り上げが持ち直した。新型コロナウイルスの新規感染者数は高い値が続くものの、高齢層の客足の大きな落ち込みもなく、センテラス天文館の開業効果も加わって「コロナ下前の売り上げに匹敵する水準」との声もあった。

 観光は、旅行補助事業の対象に福岡県が追加されたことから4月半ば以降、県外客需要が急速に増加。大型連休中も幅広い地域から観光客が訪れ、入り込み客数が大幅に増えた。

 昨年12月から前年比マイナスが続いていた鹿児島市の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、3月はプラスに転じた。今後も上昇率は高まるとみている。

 上條俊昭支店長は「感染が拡大すると消費が伸び悩んでいたが今回は違う。行動制約が課されないことがプラスの影響を及ぼしている可能性がある」と指摘。今後の感染動向に対する消費者受け止めを注視するとした。