被害総額5億円余か JR九州の名かたり投資詐欺、元役員の容疑者逮捕 鹿児島県警

 2022/05/18 16:38
 JR九州が運用する高金利の預金制度があると装い、現金約1650万円をだまし取ったとして、鹿児島県警捜査2課と霧島署は18日、詐欺の疑いで、JR九州グループ会社の元役員で、鹿児島市伊敷台2丁目、会社員の男(68)を逮捕した。JR在職時代からだまし取っていたとみられ、県警は霧島市の住民など少なくとも二十数人の被害を把握している。被害総額は5億円余りに上るとみて、裏付け捜査を進める。

 捜査2課によると、男は「現金を預かったことは間違いない」と供述する一方、「増やして返すつもりだった」と容疑を否認している。現金の使い道を調べている。

 逮捕容疑は2015年7月~19年7月ごろ、県外の40代知人女性に「(JR九州の)役員だけの特別な預金プランがあり、銀行に預けるよりも利息が増える」とうそを言い、3回にわたり現金計約1650万円をだまし取った疑い。

 男は「ジョイプラン・プレミアム」と称した架空の預金制度を装い、虚偽の契約証書を作成。現金は自分の口座への振り込みや手渡しなどで受け取っていたとみられる。JR九州には過去に旅行積立プラン「ジョイプラン」が実在していた。

 捜査2課によると、霧島署などに被害者から相談があり、JR九州以外の会社名をかたったり、別の手口でだまし取ったりするケースもあった。時効(7年)が疑われるものもある。

 JR九州によると、男は鹿児島車両センターなどに勤務し、13年8月に退職。その後、グループ会社のJR博多シティの監査役に就き、17年1月に退任した。11~13年にはJR九州労組の中央執行委員長を務めた。同社は「警察の捜査に全面的に協力していく」としている。