鹿児島県の伝統的工芸品 「薩摩琵琶」を再指定、新たな生産者が申請 製造途絶え後継者いない「御座敷すだれ」は解除

 2022/05/20 14:45
薩摩琵琶(鹿児島県提供)
薩摩琵琶(鹿児島県提供)
 鹿児島県は18日、さつま町で製造されていた「御座敷すだれ」について、県伝統的工芸品の指定を解除し、新たに設けた「生産の復活が期待される伝統的工芸品」に指定したと発表した。既に製造されておらず、後継者がいないため。2021年に指定解除していた「薩摩琵琶」は、新たな生産者の申請を受け、改めて伝統的工芸品に指定した。

 3月に開いた県伝統的工芸品産業振興対策協議会(会長・原口泉志學館大学教授)の審査を経て決定した。県販路拡大・輸出促進課によると、「復活が期待される工芸品」は、解除された品目を記録に残すため、2月に新設した。ほかには昨年解除された芙蓉(ふよう)布(薩摩川内市)がある。同課は「いつか新たな担い手が現れてほしい」としている。

 御座敷すだれは、竹を割いて編んだもので、室内の間仕切りに使われた。薩摩琵琶は文武両道を図るため武士の間で奨励された。昨年11月、新たな生産者として日置市のくるくる木工房が県に指定申請した。

 同課によると、県伝統的工芸品は1988年に指定を開始し、現在は32品目47事業者。

 その他の指定は次の通り。(カッコ内は生産者の所在地)

 加世田鎌・加世田包丁(南さつま市)生産者の追加▽甲冑(姶良市)同▽種子鋏・種子包丁(西之表市)生産者の代表、住所変更▽つづら工芸(さつま町)生産者の指定変更▽竹製品=てる(奄美市)生産者の指定解除▽竹製品=茶道具・花カゴ(薩摩川内市)同