馬毛島基地計画 葉山港の海底工事6月下旬に先送りへ 防衛省、トコブシ漁に配慮か

 2022/05/26 08:30
葉山港しゅんせつ工事について防衛省に説明を求める組合員=25日、西之表市の種子島漁協
葉山港しゅんせつ工事について防衛省に説明を求める組合員=25日、西之表市の種子島漁協
 防衛省は25日、米軍機訓練移転と自衛隊基地整備を計画する西之表市馬毛島を巡り、同島葉山港の海底土砂を取り除くしゅんせつ工事の着手を6月下旬に先送りする意向を示した。当初は6月上旬にも始めたいとしていた。1日に解禁される馬毛島周辺のトコブシ漁に配慮したとみられる。漁は8月中旬まで続く。

 同市住吉地区の漁業者の要望を受けて開いた説明会で明らかにした。冒頭以外は非公開で10人が出席。関係者によると、6月最終週に工事の準備を始めたいとしたほか、漁業者から工事後に濁りが残った場合の対応などの質問が出た。

 終了後、出席した浜上三郎さん(68)は「工事で漁に影響が残ることを心配している。漁協を通じ、要望や疑問点を改めて防衛省に伝えたい」と話した。同省整備計画局の福島邦彦提供施設計画官は「説明の詳細は答えられない」とした。

 しゅんせつは地元の種子島漁協が漁船の出入港時の安全確保を目的に、市を通じて防衛省に要望。港内から港外にかけ、水深が3メートルになるように海底を掘り下げる。工期は9カ月程度。

 漁港区域を管理する市はしゅんせつに同意する旨を回答した。鹿児島県の許可も必要で、同省は近く申請するとみられる。