銀座に奄美がやってきた。龍郷出身者の呉服店で大島紬展 厳選の300反、染めや織り体験も

 2022/05/26 14:00
呉服店「銀座もとじ」で大島紬の機織り工程を説明するスタッフら=25日、東京・銀座
呉服店「銀座もとじ」で大島紬の機織り工程を説明するスタッフら=25日、東京・銀座
 鹿児島県龍郷町出身の泉二(もとじ)弘明さん(72)が社長を務める呉服店「銀座もとじ」(東京都中央区)で、奄美大島の紬を紹介する特別展が開かれている。代表的な泥染めや、希少な白染めなど約300反が並び、染めや織りといった制作工程の体験ができる。29日まで。

 本場奄美大島紬協同組合(奄美市)設立120周年記念。「銀座に奄美がやってくる」と銘打ち、同社厳選の反物を集めた。島唄が流れる店内では、スタッフがフォーマルからカジュアルまで幅広い場面で着られる大島紬の特徴を紹介。来店客は柔らかい手触りや伝統的な柄を手にとって楽しめる。

 25日は、2017年に「紬に親しんでほしい」と店内に設置した織機を操る体験会を開催。島で3年間技術を学んだ千葉県在住の織子、伊藤昌代さん(33)が異なる専門職人が手掛ける分業制の難しさを説明。参加者は縦糸と横糸を織り合わせる作業に挑戦した。

 泉二社長は「首都圏のお客さまが島で織られた紬をまとい、奄美を旅行する“里帰り”をしてもらうのが夢。島で努力する作り手の元気にもつながるのでは」。28日は地元の織元を招いてのギャラリートークを予定する。