人生相談■あいさつ一つない世知辛い世の中

 2022/06/22 06:00
【質問】マンション住まいですが、エレベーターなどで顔を合わせてもあいさつしない人が多数います。新型コロナウイルス禍で、より増えた気がします。感染を心配する人もいるかもしれませんが、お互いマスクをしています。声を掛けても無視される度に傷つきます。高齢の私に対して、親切にドアを開けてくれる人も中にはいるのです。人さまざまなのは仕方ないでしょうが、朝のあいさつ一つない世知辛い世の中になって、平常心を保つにはどうしたらいいでしょうか? (80代女性)

 ●見返り求めず損はなし

 「おはようございます」「どうも、おはようございます」。いいやりとりです。都会は希薄と言われることが多いですが、私の仕事場の都内マンションは、若い方も皆あいさつしております。そういう雰囲気です。出入りするウチの弟子もよくあいさつしてます。

 世知辛い世の中ではありますが、あいさつに関してはコロナも年代も関係ありません。軽い会釈でもいいのです。その人の了見ですね。私自身軽いあいさつはしますが、立ち止まっての長話は苦手です。距離感ですね。

 一体何のために交わすのでしょう。ほどよい距離感で気持ちよく過ごしたいということもあります。あいさつは自分のためにしているのではないでしょうか。相談者さんが、心地よい一日を迎えるために、押し付けることなく「おはようございます」と声をかけてみてはいかがでしょう。それが嫌な人などいません。いい雰囲気を作ることにもなります。「これまでもこれからも世界中で交わされているあいさつ」が無くなることはありません。

 われわれの寄席の楽屋では当然あいさつは大事です。奥まで届く声を出して中をのぞくと、耳の遠い師匠がこっちを見ないで新聞読んでいても、あいさつして損したと思いません。むしろ心地よいルーティンです。もちろんその場合は見える所まで近づき会釈して邪魔にならないように去ります。

 これまで通りの平常心で見返り求めず、万事心地よくあいさつしてゆきましょう。すると回り回って思いもよらないところから「おはようございます」と声が聞こえてくるに違いありません。