鹿児島県内コロナ死者200人 年明け以降が67%、オミクロン主流化が要因 2~3月に医療機関、高齢者施設でクラスター相次ぐ

 2022/06/04 07:30
グラフ・鹿児島県内の新規感染者と死者数累計
グラフ・鹿児島県内の新規感染者と死者数累計
 新型コロナウイルスに感染した死者数が鹿児島県内で200人になった。感染力が強いとされる変異株「オミクロン株」が主流となった1月以降だけで134人に上り、全体の67%を占める。死者のほとんどは60歳以上で、重症化リスクがある高齢者らへの対策が急務だ。

 国は都道府県に対し、厳密な死因を問わず、感染者が亡くなった場合に死亡者数として報告するよう求めている。県内では20年7月に初めて確認され、死因は新型コロナではなく基礎疾患の悪化だった。

 県が2日公表した統計情報によると、22年5月末までに亡くなった199人の96%が60歳以上。3人を除いていずれも基礎疾患があり、新型コロナが直接の死因は52%だった。51%にワクチン接種歴がなく、福祉施設入所中か自宅待機中が計16人いた。

 今年の死者を月別に見ると、1月の5人から2月に53人、3月に46人と急増。4月は9人に減少したが、5月に20人と再び増加した。まん延防止等重点措置が適用され、病床使用率が40〜50%台で推移していた2月7日には、1日の公表分としては最多9人の死亡が確認された。

 感染者に占める死者数の割合(致死率)は、20〜21年の0.72%から、22年は0.18%にまで減少。しかし、オミクロン株の流行で感染者が急拡大したことで死者数も大幅に増えているのが現状だ。

 県は年明け以降の死者数増加について「2〜3月に医療機関や高齢者施設でクラスターが相次ぎ、リスクが高い高齢者らに感染が広がったことが影響している」とみる。「これまで実施してきた感染防止対策の点検に加え、施設への往診態勢の整備など医師会とも連携しながら対策を強化したい」としている。