気候変動のメカニズム解明へ、東大が奄美に亜熱帯研究拠点 地球温暖化の現状、影響を調査

 2022/06/08 21:38
奄美大島の大島海峡=瀬戸内町
奄美大島の大島海峡=瀬戸内町
 東京大学大気海洋研究所(千葉県柏市)は鹿児島県瀬戸内町古仁屋を拠点とし、亜熱帯の気候と海洋環境の変動に関する研究を7月から本格的に始める。気象災害を引き起こす地球温暖化の現状や影響を調べる。

 研究所の国際沿岸海洋研究センター(岩手県大槌町)で、亜寒帯の研究データを長年蓄積。新たに亜熱帯の資料を加えることで、日本全体や世界中の気候変動メカニズムの解明や将来予測につなげる。

 瀬戸内町の東京大医科学研究所の施設を使う。専任スタッフ1人を昨春配置した。大気海洋研究所の横山祐典教授(気候変動学)らも定期的に来島。台風の規模や進路をシミュレートし、奄美群島での過去の津波や高波被害も調べる。

 研究以外に「海と希望の学校イン奄美」と銘打ち、与論高校(与論町)との探究学習に取り組んでおり、古仁屋高への出前授業を予定。横山教授(52)は「亜熱帯の研究拠点は海外になく意義がある。奄美の教育にも積極的に関わりたい」と話した。